私もこの前、聞いて驚いていますが・・・
平成27年度採用分から、規約に変更があったようです。
平成27年度採用分募集要項
15.その他
(3)
特別研究員-DC1、DC2申請者の……採用期間の残期間について特別研究員-PD に資格を変更します。ただし、資格変更
後に支給される研究奨励金は、特別研究員-DC に支給する研究奨励金の額(月額 200,000 円(予定))
となります。
まじか!?
これは本当に生活できないレベルになってきますね・・・
なぜなら、学振受給者はバイトはだけでなく他の奨学金を受給してはならないんです。ってことは基本的に月額20万円しかもらってはいけないってことです。
何?学生のクセに月額20万円も貰えるんか!
って思ってませんか?いやいや、手当等一切なしの額ですからね。
前職の高卒初任給の方が多かったよ・・・
支出に関して、私の実情を踏まえリストにしてみました。
(男性・国立大・一人暮らし)
|
学生中(DC) |
卒業後(PD) |
学費 |
45000 |
0 |
家賃 |
50000 |
50000 |
光熱費 |
10000 |
10000 |
通信費 |
10000 |
10000 |
食費 |
30000 |
30000 |
所得税・住民税 |
10000 |
10000 |
国民健康保険料 |
15000 |
15000 |
国民年金保険料 |
(納付特例) |
16000 |
年金追納分 |
0 |
15000 |
奨学金第一種返還 |
0 |
13000 |
|
|
|
合計 |
170000 |
169000 |
え?これ必要最低額だよね?
残り3万って・・・
当然ながら、洗剤やコンタクトレンズなどの日用品、衣類、女性だと化粧品は必須ですね。
ドクターですから研究室の後輩におごる飲み代、交際費(学会などの付き合い)、スーツ代等どうしても出費はかさみます。
家賃は都内だと8万円からと聞きましたので、すでに予算オーバーです。
さらに!!
学生の時は「学割」があります!これが実は結構出費を抑えてくれているのですが、PDでは学割が適用されません。例えば
・学会年会費 ・・・・実は結構大きいです。倍以上に金額増えるので
・懇親会費 ・・・・アカデミアとしては欠かせませんね、コネクション作り命!
・旅費
・通いの場合定期券
・書籍
etc.
博士課程や研究員にとって学会は仕事場かつ就活の場でもあるわけで、学会関係の出費はケチるわけには行きません。しかし一番の出費であることも事実・・・難しいところです。
これが、最高学府を出た人材、その中でも特に優秀と学術振興会から選ばれた年間2000人(DC採用者数)の末路ですか・・・
博士卒で年俸240万、定職未定
修士卒3年目年俸370万、定職あり
そら、優秀な人材は外部へ流出しますわ。
科学技術立国を目指す日本国とは、いったい何を目指すのか?